先日、Best of Panama 2021の結果が発表され、昨年2020年にゲイシャ部門で優勝したハートマンが、今年もゲイシャナチュラル部門で2位、ウォッシュト部門で3位と、快挙を成し遂げました。
パナマの農園も、昨年から困難な状況が続く中、今年は買い付け早々、テッシー・ハートマンから特別ロットのオファーがあり、かなり早い段階で高品質のロットを入荷することができました。
ゲイシャはもちろん(とりあえずここでは置いておき)、とくにパナマは今年トラディショナル品種が品薄となっていた中、ティピカのナチュラル、さらにカトゥーラにしては1,900mという高い標高で穫れ、評価も89ptと高い、稀少なロットがやってきました。
いつものように、Mi Finquitaのかわいらしいデザインのラベルが貼られたボックスを開けると、丁寧に密閉されたGrainPro入りの美しい生豆が出てきます。そして、それぞれ直筆のフレーバーホイールが添えられていました。もちろん、ロットごとに異なります。
日本に到着したころ、テッシー・ハートマンから「そのロットは本当に一番良い品質のものなのよ」というメッセージが来ました。
Growing coffee in harmony with the environment.
「自然との調和のなかでコーヒーを育てる」
ハートマン・ファミリーは代々、絶対に自然を壊さず、乱さず、すべては自然とともに、を理念に、並々ならぬ熱意と行動力でコーヒーづくりを続けています。
「コーヒーづくりは私たち自身であり、文化であり、そして家族の生き方そのものであり、そのために日々やるべきことと、そして愛情にあふれています」
農園に携わる人たちはみんな、この理念、ビジョンを胸に働いているので、毎年、収穫の時期になると農園に戻ってきて、また仕事を続けてくれるのだそうです。
昨今の困難な状況の中で、けっして奇をてらうことなく、純粋な熱意と実践で、ひたすらに自然とコーヒーチェリーと向き合って作り出された確かなクオリティ。
そんな彼らが昨年、Best of Panamaで優勝し、2021年もそのポジションを成し遂げたことは、とても象徴的で意味のあることだと思っています。これからのコーヒーの流れのみならず、自然とのかかわり方、ひいては人々の「生き方」についても、ふと立ち止まって考えるヒントを教えてくれたような気がします。
つい先日テッシーから、私たち、ミ・フィンキータを飲んでくださるお客様に、メッセージをもらいました。
La pasiòn por el cafe es lo que nos mueve, somos felices si nuestros clientes estan felices con la calidad que les damos. Gracias a usted y a sus clientes, les apreciamos muchisimo. Un abrazo
「コーヒーへの情熱(パッション)こそが私たちの糧です。私たちの作る、すばらしい品質のコーヒーで皆さまが幸せな時間を過ごしていただけたら、私たちもこの上なく幸せです。私たちにとってとても大切な皆さま、本当にありがとうございます。Un abrazo(愛を込めて)」
ハートマン・ファミリーの、コーヒーに対する熱意と愛情は、もう、宇宙レベルです。
ぜひ一度、一粒一粒に愛情の込められた「本当に美味しいコーヒー」を、味わってみてください。
皆さまも、そして農園の一人ひとりも、みんな幸せな時間を過ごせるはずです。
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